沈黙のパレード
連休を利用して読んだものがこちら
言わずと知れたガリレオの長編です
東野作品は個人的にはわりあいと読んでいる方なんですが
ガリレオシリーズは映像として浮かんでくるので更に読みやすさがありましたね
作品全体を通して印象に残ったのは”歯がゆさ”でしょうか
警察の、街の人達の、それぞれの人達の叶わなかった願いが全体から漂っています
そんな中で、湯川だけができることをやろうとします
過去の後悔にも触れながら、今の自分になせることをしようとします
私にはそれがなんだか科学者っぽい風情に思えましたね
あるいは臨床家っぽいとこじつけてみましょうか
神様のような素晴らしい解決は用意できず
明るい未来は殆ど見えなくて、今より少しだけマシな未来しか望めない
しかし、その未来に向かって淡々と歩を進めるみたいな
まぁ、こじつけ感はありますがw
臨床とはそういうものだろうなという感じはします