沈黙のパレード

 連休を利用して読んだものがこちら

沈黙のパレード

沈黙のパレード

  • 作者:東野 圭吾
  • 発売日: 2018/10/11
  • メディア: 単行本
 

 

言わずと知れたガリレオの長編です

東野作品は個人的にはわりあいと読んでいる方なんですが

ガリレオシリーズは映像として浮かんでくるので更に読みやすさがありましたね

 

作品全体を通して印象に残ったのは”歯がゆさ”でしょうか

警察の、街の人達の、それぞれの人達の叶わなかった願いが全体から漂っています

そんな中で、湯川だけができることをやろうとします

過去の後悔にも触れながら、今の自分になせることをしようとします

 

私にはそれがなんだか科学者っぽい風情に思えましたね

あるいは臨床家っぽいとこじつけてみましょうか

 

神様のような素晴らしい解決は用意できず

明るい未来は殆ど見えなくて、今より少しだけマシな未来しか望めない

しかし、その未来に向かって淡々と歩を進めるみたいな

 

まぁ、こじつけ感はありますがw

臨床とはそういうものだろうなという感じはします